作業記録10 タイヤ交換作業 前輪編

道具も揃い、天気も晴れてバイクいじるには最高の天気になりました。

RG50Eとウルフを移動させてスペースを確保。
それでは早速作業に入りましょう。

 

この気持ちが悪いくらいにヒビ割れしたフロントタイヤ。
幻のヨコハマタイヤとも今日でお別れです。誰か欲しい人いる?w

 

まずはジャッキアップです。左側にスタンドがありますので、
前輪が少しだけ浮くくらいに持ち上げます。車用の車載ジャッキでOKです。

 

アクスルを抜いて前輪を外しました。

 

取り外したボロボロの前輪。

 

太さの比較。左が古いタイヤです。90/90のタイヤでした。
タイヤの形状のせいかどうかは分かりませんが、
ある一定の角度以上にハンドルを切ると、急激に切れ込む感じがあって怖かったです。

 

新しいタイヤの上にのっけて作業を進めていきます。
ホイールに傷をつけないためです。多分付かないけど。

 

まず最初に使用するのはこのムシはずし。
タイヤを外したら空気を抜きます。

 

黒いゴムキャップを外すとこのようになっています。

 

バルブに差し込んで…

 

空気を抜きつつゆっくりと左に回していくと…

 

このようにムシが外れます。

 

空気も抜けてふにゃふにゃのタイヤ。

 

さて、空気を抜いたらタイヤレバーの出番です。
レバーをリムとタイヤの間に突っ込むのですが、まずはバルブの反対側からです。

 

このように2本差し込んで…

 

両方同時に下へ押し下げると「バボッ」っという音とともにビートが落ちます。
1回で落ちない場合は、ちまちまと広範囲に渡って、差し込んでは押し下げてを繰り返して下さい。
力はいりません。

 

この調子で、ビートを全部落とします。

 

続いて反対側もビート落としです。

 

バルブの反対側に差し込んで…

 

「バボッ」

 

全部ビートを落とせば、このようにタイヤはホイールに、ただハマっているだけの状態になります。
こうなったら次はホイールからタイヤを取る作業です。

タイヤの内径よりもホイールの外径は当然大きいです。
そこからタイヤを取り外すんですから、最初の一手は結構力が要ります。

 

とりあえずリムガードを取り出しました。

 

使い方がいまいち分からなかったので、適当な場所にはめてみました。

 

まずはレバーの先をビートだけに引っ掛けます。奥に入れすぎると
チューブまで巻き込んでしまいますヨ。タイヤだけにひっかければOK。

ちょっと分かり易いように図解しましょか。

@今この状態です。

Aここからタイヤレバーを倒して
リムからビートを出します。
リムが支点になるテコの原理ですので、
リムには結構力がかかりますヨ。

ということでリムガード装着をお忘れなく。

B一番力が必要なところです。
思い切っていきます。

C倒し切ったら10センチ横に
もう1本レバーを差してこれを繰り返します。

こういう流れです。汚い図説で申し訳ないw お粗末でした。

 

では続きを。最初に差したレバーをテコの原理で奥に倒しつつ、もう1本のレバーを10センチくらい横に
差し込んで、同じように奥へ倒します。
そうするとご覧のようにビートが外で出てきます。
ここは結構力が必要ですよ。また、リムガードが必要なところです。
リムガード無しだと確実に傷が付きます。

 

そしたら最初に差したレバーを2番目に差したレバーのさらに10センチくらい横に差し変えて、
またグイッと奥に倒しましょう。

あとはこの繰り返しです。

 

これくらいの範囲を出すと、あとは手でOKです。レバーを使うほどの力は必要ないので。
グイグイと引っ張り出してやりましょう。

 

ね。極力レバーは使わない方向で。

 

無事、片側のビートが外に出ました。

 

そしたら次にチューブを取り出します。まずはバルブ根元のナットを緩めて外します。

 

バルブは親指で押し込んでやりました。

 

あとはバルブをつかんで外へ引きずり出すだけです。

 

チューブです。引きずりだしました。

 

バルブの根元がこのように錆まくってます。やっぱチューブは交換しておくべきですね。
何が起きるかわからない。

 

あとはホイールに残ったタイヤの取り外しですが、もうレバーは必要ありません。
手で外せます。

 

このようにホイールとタイヤを持って、タイヤを外へ押し出してやります。

 

するとご覧の通り。

 

はい、タイヤを外しました。ここまで10分かかりませんでした。

 

タイヤが薄くなってるしヒビ入りまくりなのでベコベコです。
これはもう不要なので、隣の畑に投げておきました。

嘘です。
今度はこの古タイヤをクッションとして使用します。

 

では今度は新品タイヤのはめ込みです。失敗は出来ないのでちょっと緊張。

 

新品チューブの出番です。

 

新品チューブはゴム同士がくっついているので、タイヤへ入れる前に空気を入れて
膨らませてやりましょう。

これくらいに。

 

そうしたらタイヤの回転方向を確認しておきます。
このままタイヤをはめるなら…

 

ホイールはこうなりますね。
でははめ込み作業開始!

 

まずビートに石鹸水を塗ります。ビートワックスの代わりです。
間違ってもCRCとか使わないようにw 乾かないのでタイヤを痛めます。

 

一応リムガード装着しました。けど、ここは必要ありませんでした。

はめ込みの最初はタイヤが動いてしまいますので、俺はひざで押さえつけるようにして
固定しましたヨ。手や足を有効に使いましょうw

 

まずはタイヤの一部をリム内側に入った状態にします。
反対側はホイールの上にタイヤが出ています。

 

こんな感じになってるので、このビートがリムから出てきている辺りを狙います。

 

そこにレバーを差し込んで…

 

うおりゃ!と上へ上げます。この時にタイヤが動いてしまうので膝で押さえつけて固定しつつ…です。

さらにこの状態を維持しつつ…

 

10センチほど横にレバーを差し込んで…

 

これまた上にぐいっと上げます。
そしたら今度は最初に差した右のレバーを抜いて、左のレバーのさらに左10センチあたりに差します。

 

んで、また上に上げる。これの繰り返しです。
このレバーの間を大きくとりすぎると力が要るし、タイヤを痛めます。ミシミシいいますのでw
逆に、狭いと必要な力は少なくていいですが、時間がかかります。
写真のように、10センチくらいでOK。焦らずゆっくりとね。

 

これで片側がリムの内側に入ったことになります。

 

ここまで来たら、チューブを入れます。

 

まずは普通にタイヤの中にスルスルと入れ、バルブをリムの穴から出して、ナットで固定します。

 

現時点では完全に固定しなくてもいいです。
ここで少し空気をいれて頬くらいの柔らかさまで膨らませておきましょう。
そうすることでチューブをレバーで挟み込む危険を無くすことができます。
ある程度チューブに弾力を持たすことにより、レバーで挟んだ時に手ごたえがあるので
ヤバイ!っていうのが分かるんです。

 

まずはスタート地点のバルブの反対側にリムガードを装着。一応ね。

 

レバーをリムとタイヤの間に浅めに(重要)入れたら、180度手前に倒します。
つまり、タイヤを外すときに図説したあの工程を逆からやっていきます。

 

2本目も数センチ横で同じ動作を。
あとは左右に少しずつ広げていく感じで。

 

 → 

このように交互に差しては手前に倒して…を繰り返していきます。

 

右側はここまではめ込みました。

 

 → 

このようにちまちまと。こうやってちまちまやれば、チューブを挟み込むことはまずありません。

 

あとはこれだけです。ここからは力が要りますので少々大胆に。
しかし、チューブは挟まないよう繊細に。

 

基本動作は一緒です。まずはレバーを差し込んでタイヤを押さえつつ…

 

このあたりにもう1本のレバーを浅めに差し込んで、180度返します。

 

ね。このように。そしたら最初に差した方のレバーを抜いて、2本目のレバーの数センチ横に。

 

はい!これで全部はまりました!

 

リムガードを取って終了。お疲れ様でした!

 

空気を入れる前に、ビートにチューブが挟まっていないか
隙間を覗いて確認しましょう。

 

無事、チューブも挟まっていなかったので空気をいれました。

 

指定の空気圧を入れたら、ビートラインがリムの内側に入りこんでいないかちゃんと確認しましょう。
特に気にせず空気を入れましたが、しっかりとビートラインが出ていましたのでこれで完璧です。
オーバーサイズにすると、このビートラインを均等に出すのが難しくなるのでちょっと面倒です。タイヤが偏るんですよね。

 

ということでフロントは完成〜。どうってことなかったです。
時計を見るとまだ30分たっていませんでした。撮影の時間も含めてそれくらいですから、
かなり簡単だってことがお分かり頂けるかな?

よし、この調子で後輪もサクサクっと仕上げてやるか!!と気合をいれたものの…!!

つづく…

 

 

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